「すごい嬉しかった。でね、新しい教室に入ったら春くんがいた。
あー、運命だって思ったの。
春くんが誰を好きかなんて分からないのにね?」
ハルのこと思って話しているんであろう華桜は
とても幸せそうだった。
「そしたらいつの間にか、三月と春くんが仲良くなってた。」
私はなぜか、言外で華桜に責められている気がした。
「もう、諦めようって思った。
でもそんな時、三月がお昼一緒に食べようって言ってくれた。
本当はね、春くんと仲良くしてる三月を見たくなかった。
だって、ずるいなって思っちゃうでしょ?
私にそんなこと思う権利ないのわかってるけど。」
華桜の口調は私に同意を求めてるみたいだった。
まるで、
『三月にも、そんなこと思う権利ないよ』
って言われているみたい。
確かにそうかも知れない。
「でも、春くんは三月もいるのに私にずっと話しかけてくれた。
春くんから聞いたよ。気使ってくれてたんでしょ?
春くんが私のこと好きだから、協力するって言ってたんでしょ?
私はそれを聞いた時、バカだな、三月って思ったよ。
だって私には分かったから。
三月が春くんを好きだって…。」
でも、私の好きは華桜とは違う。
華桜の好きは報われる好き。
私の好きは?
一生一方通行だよ。

