自分に気合を入れてドアを開ける。
そこには
「おっはよ〜♪」
華桜がいた。
なぜ?
まだ、一緒に行く事にはなってないのに。
「ごめんね!三月!」
急に頭を下げた華桜。
「ちょっ!華桜!」
「私、気づいてたの。」
「何に?」
「だーかーらー!三月が春くんの事好きな事」
「げっ!」
何で!?
知ってる人といえばハルと相津君くらいだよ!
相津くんはそんな事言う人じゃないし、
ハルはわざわざそんな話しないでしょ?
「でも…。昨日の放課後、一緒に帰ってる時に告われたの。
私も…春くんの事好きだから…OKしちゃった。」
まあ、そうだと思った。
華桜もハルの事好きだって。
だから、笑顔で祝福…はできないけど
ぎこちない笑顔で祝福なら出来た。
「おめでとう。でもなんで知ってたの?」
「もう!何年の付き合いだと思ってんの?そんくらい分かるわよ!」
「そっか。」