【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜






「そんなの土下座に決まってるでしょ!」





フンッと鼻息を鳴らす勢いでどや顔しながら言ってやった。


ヘッヘッヘ~!


私をバカにした罰だよ~だ。




冗談で言ったのだが、
急に丘本が見えなくなったかと思えば地面に膝をついていた。







「えぇーーーーーーーー!」







私が声を出しすぎたのに驚いたのか目を丸くして上を向いた丘本。


そんな姿まで様になってますぜ、お兄さん。



じゃなくって!

この人、本気っ!?


驚いてるのはこっちだよ。






「冗談、冗談!起きて!立って!」






私が言うと






「でも、境が許してくれないと困る」






眉を下げて悲しそうな顔をしながらそんな事言い出す丘本。