朱色の悪魔


「シュリちゃん、何のつもり?」

「あなた方が命張る必要はないと言うことです」

「朱音!!」

「長男さん、私をなぜここへ呼んだんですか」

急に押し黙る長男さん。茶番なんかいらない。

この作戦は、元からプランが立っているんだから。

「潜入役は私。サポートもいらない」

「朱音!!」

「シュリちゃん、自分が何言ってるかわかってる?」

「なら、逆に聞きますが、あなたはあの組長の息の根をどうやって止めるのでしょうか」

「絞殺でも殺傷でもいいじゃない」

「夜の相手として潜入するのに、紐もナイフももって潜入できないと思いますけど?」

推測だけど、多分そうなる前に1回寝かされると思うんだけよね。その間に仕込みは全部取られちゃう。

というか仕込みがあった時点でアウトだ。

潜入が失敗すれば、襲撃も勘づかれてしまう。

黙り込んだみなさん。まぁ、はじめから適役は私だけだ。

「朱音…」

「ゼロさんからの報告書に、組長が高校生狙いって書いてあったんじゃないですか?」

「…」

「だから、話し合いに参加させたんですよね」

はじめから言ってくれればいいのに。意地悪だなぁ。

視線をそらした長男さんと父親。

まぁ、それだけ大事にされてるってことなんだけどね。