「僕も行きます。内部からの混乱の火付け役にでもね」
30歳くらいの男も手をあげる。
確かにその方が確実に行けるかも知れない。
渋い顔をする父親。この2人をもし損失したらかなりの痛手。ゼロさんを失った上でこんな損失…。
「…無茶だけはするな」
「分かってますよ。生き残る努力はします」
「死に行くつもりはないですよ。枦を潰す瞬間はみたいですしね」
長男さんが机の上に手のひらサイズの着箱を置く。その蓋が開くと、中に入っていたのはカプセル状の薬。
これは、自害用の薬。拷問される前にこれで逝く。
それに手を伸ばす2人。
…。ま、こういうこと、でしょ。
「朱音!?」
「っ!!」
2人の手が届く前に箱ごと取って立ち上がる。
驚く皆さんに微笑んで見せる。


