朱色の悪魔


「…枦(はぜ)か」

枦組。前からマークつけてた組。でも情報をうまく隠されて疑いを逃れてきた。

華月が追ってきた情報が目の前にある。

枦組を潰す、機会を逃すわけにはいかない…。

「…枦組を潰す」

組長の言葉は想像していた通りのもの。

その言葉に表情を引き締める。

「潰すっつても、あの組長がそう簡単に捕まるとは思わないけどね…」

20歳くらいの男の言う通り。

あの組長妙に勘がいいからうまーく逃げられちゃう。常に護衛もいるしとにかく面倒な相手だ。

「捕らえられればそうしたいが、別に殺ってもいい」

「簡単にいってくれますね」

殺るにしても結構面倒…。あの組長が1人になる時っていつ?流石に欲求不満の時くらいは護衛も外れるよねぇ…。

と、なれば…。

「作戦としては、1人が組長に近づき、護衛が離れているところに襲撃をかける」

「組長、それはその1人に死ねといっていると言うことで構いませんか?」

確かに、乗り込んだ人は確実に殺されるかもしれない。

組長を捕らえたとしても、護衛がそんな遠くまで離れるとは到底思えない。騒ぎが起こり、正体がバレた瞬間殺されると思う。