朱色の悪魔


いつの間に寝てたんだろ?

イライラしてたのになぁ。

「朱音、飯食べるぞ」

「なんじー?」

時計を見上げて思わず唖然。

午前1時。

おおぅ。ってことは…。

「食べてない?」

「だから食べるぞって言ってんだろ」

立ち上がった弟くんのお腹がぐぅって鳴る。

…食べてなかったんだ。

少し顔を赤くした弟が手を差し出してくれる。その手に掴まって、引き上げられて立ち上がる。

廊下に出ると、真っ暗でいつもざわついてるここも夜中は流石に静か。

「電気…」

廊下の壁をペタペタ触ってる弟くん。

スイッチ…。

左目を少しだけ出して見る。赤い世界は暗闇を裂く。だから、視える。

「あ」

弟くんが触ったスイッチは全部のお部屋の明かりをつけるスイッチ。

止める間もなく弟くんはスイッチをつけちゃった。