朱色の悪魔


「おい、朱音?」

っん…。眠い…。

ゆっくりと揺さぶられて心地よい眠りが邪魔される。

目を覚ますと、呆れた顔の弟くんの顔がなぜか赤く染まって見える。

「…っは」

左目を隠すときれいに色づく世界。

弟くんに見られた。

「別に隠さなくてもいいだろ」

「やだ」

こんなの見てほしくない。見たくない。出来ることなら抉ってでもなくしてしまいたいのに。

って、気持ち悪い。やめよ。

「なんでいるの?」

「いちゃ悪いか」

「んーん」

よいしょと起き上がる。自然に髪の毛が左目を隠すから、左目を覆ってた手を下ろした。