朱色の悪魔


「朱音」

顔を向けると弟くんの微妙な顔。ん?

「独占欲の強い男は嫌われるぞ~魁」

「うるせぇ!!!」

三男さんの顔面にきれいなパンチ。あーあ。

三男さんが顔を押さえてうずくまった。

「魁、遅刻するぞ」

「え?うわやっば」

弟くんは急いでご飯をかきこんで立ち上がる。

頭ぽんってされた。

弟くんは今度こそ部屋を出ていって、厳ついお兄さんたちの声で見送られた。

「魁のやつ…!」

「お前が悪い」

「っえ!?神哉兄さんは魁ひいきばっかだね。ね、留榎兄さん」

「朱音。そろそろ動けるんじゃない?」

「ん~」

「無視!?」

あ、手上がった。まだゆっくりだけど。やっぱり自分で動けるって大事だね。