朱色の悪魔


「魁ー。朱音姫連れてきたから開けて」

「…兄さん、恥ずかしくねぇの?」

襖がすぐに開いた。弟くん、ものすごく顔がひきつってる。

食卓についたのはいいけど、あれ?これって…。

「朱音、あーんしてね?」

やっぱりこうなる!…誰が食べるかっ。

ぷいっとそっぽ向いた。

「朱音、食べるよね?」

ぞわってした。次男さんが怖い。こくこくうなづくとにっこり笑った。

力が抜けちゃって全然動けない。正直食べるのも疲れる。

薬飲まないと動けなくなっちゃう厄介な体。何回飲み忘れて廊下でへばったことか…。

昨日の夜飲み忘れたのは弟くんのせいだ!

次男さんに抱っこされたまま食べさせられる。赤ちゃんみたい…。

「朱音は休みだな」

「ぷー」

「怒ってもしょうがないだろ?」

長男さんの言う通り。だけど、むすーっとしといた。

「朱音、口開けて」

次男さんの手にあるたくさんの薬。それを口に入れて、慌てて飲み込む。うえー。

「しばらくしたら動けるようになるよ」

頭なでなでされる。ふむ。

もっとやってとすりすりしたらいっぱい撫でてくれた。