朱色の悪魔


部屋から出ると弟くんが仁王立ちしてて、思わずドアを閉めかけてたら全開にされた。

っう寒い。そろそろと弟くんの隣を狙って、と見せかけて背中に飛び付いた。

うむ。快適。

「朱音、髪乾かせ」

「ん」

そんなことより暖を取るのが大事。

弟くんの背中にすりすりすると、手首を掴まれた。そのまま前に進むから歩きにくい…。

部屋に逆戻りして、ベッドにぽいってされた。寒い…。

「ん…」

「乾かすって言ってんだろ?」

ドライヤー持ってきた弟くんに正面から抱きついて、そのままの体制で髪の毛にドライヤーが当たる。

「朱音、もうするな」

「…ん」

約束できないことを約束する。

弟くんも分かってるから、それ以上は言わない。