朱色の悪魔


「てめぇ!騙してたのか!!」

「華月組に目をつけられるお前が悪い」

あれ?何で弟くんがいるの?なんだかとっても怒ってる。嫌な予感がする…。

そろそろとその場を離れようとして、首に腕が回る。逃走失敗。

引っかけてきた青年がギラギラした目で弟くんたちを睨んでる。あー、人質って奴?

「やめといた方がいいよ?」

「うるせぇ!!てめぇただで済むと思うなよ」

「そのセリフ、そっくりそのまま返すよ」

恐ろしいほど低い次男さんの声。視線だけを向けて、思わず黙る。

あは、なんだか物騒な物持ってる…。さ、流石裏社会…。

次男さんの照準は青年の肩を射抜く。次の瞬間、赤が飛ぶ。

悲鳴を上げかけた青年を弟くんとほぼ同時に蹴り飛ばす。

エレベーターの奥に飛ばされた青年は背中からぶつかって、そのままズルズルと床に倒れた。