朱色の悪魔


「どこかリクエストは?」

「行きつけがあるんだ。なーんも用意しなくても、全部あるの」

「へぇ、いいとこ知ってるじゃん?」

「お兄さんに負けないくらい遊んでるからね」

青年の目がぎらつく。というより、さっきから臭い。

薬?だとしたらさっきの人たちも引っかけとくんだった。

まぁそれは何とかするとして、ホテルに向かう。ホテルと言う名の華月家所有のビルに。

看板もなにもない場所。そこに入ろうとするとやっぱり青年の足が止まる。

「ここホテルなのか?」

「登録制なの。条件がすっごくいいところだから、看板出したら大変でしょ?」

「穴場なんだな」

簡単に信じてくれた。