朱色の悪魔


「朱音、楽しそうだな」

あ、お父さんです。む。

「お?来い来い」

スポッとお父さんの腕の中。あ、あった。

くいくいっと逃れて、また逃走。今度は誰に…。みなさんポケット塞いでる。

…持って逃げよう。

「いくつになっても朱音はかわいいな。…あれ」

「親父、取られてんぞ」

「…あの子、スリ出来るんじゃないか?」

「俺ら限定のな」

「それもそうか…。朱音ー!煙草とライター返せー?」

追いかけてきた。楽しいね?

あれ、どっちから来たっけ?こっち?あっち?まぁいいや。こっちに行こう。

あれ。縁側に来ちゃった。うーん。お庭に逃げよう。

ピョンっと飛び降りて池の方に逃げる。後で洗わないと怒られる。