朱色の悪魔


「っや!もう、由羅くんたら」

「えぇ、いいじゃん?」

「「…」」

なんか聞こえてきた。お隣のお部屋。

弟くんじゃなくて、三男さんのお部屋。

「朱音、まさか…」

「いつも」

「…はぁ、父さんに何とかしてもらわないと」

次男さんは頭抱えちゃった。耳栓いるかな?

耳栓あげたら逆に耳に入れられた。なんで?

「ただいま。朱音」

襖が開いたら長男さんいた。

あれ、早い。ということは…。

抱きつくふりしてポケットから拝借。はい出た。

「あ、こら!朱音!」

あとは逃げろ!次男さんの後ろにささっと避難。

長男さん愛用お煙草&ライター。次男さん苦笑。

「兄さん、控えてよ」

「うるせぇよ。朱音、返せ」

手差し出された。それでもめげない。じりじりと次男さんを盾に逃げる。

「朱音、アイスあるぞ」

ぴょんって長男さんの腕の中。バニラアイス。おいしい。