朱色の悪魔


「…朱音、ごめんね」

不意に聞こえた謝罪の声。それは、次男さんが出したもので間違いなくて、無理矢理身を起こす。

「…次男さんのせいじゃない」

「責めてくれた方が楽なんだけどなぁ」

「恩返しの方法、教えてくれた」

「あれはっ…。ごめん、朱音」

最近はごめんばっかり。なんで?この間までは当たり前だったのに。

私が実験台であること。私が兵器であること。私が、人殺しのこと。

当たり前だったのに。次男さんは変わっちゃった。ごめんばっかりになっちゃった。

「絶対に普通に戻してあげるから」

「…ん」

それは、私のため。弟くんのため。

でも、危険が高いって言ってた。生きるのがいいのか、少しでも普通になるべきか。

そんなの、分かんない。