朱色の悪魔


それにしても、弟くんが行っちゃうと寂しい。どうしよ。お暇。

ころんと部屋で寝転がって、コロコロする。

畳敷なのでコロコロし放題。

弟くんのお部屋は思いっきり洋風だけど…。それぞれの個室は基本的にフローリング。

だけどベッドで寝られない私の部屋は和室。椅子も座椅子。

お暇ー。コロコロ…。

左目を隠してた前髪が避けて、左目が世界を写す。

赤い。世界が、赤い。

左目の景色はいつもそう。すべて赤く染まってる。

左目を隠すと色づく世界。この赤は呪われた色。世界を壊す、赤色。

「朱音?」

っは!!

とっさに左目を押さえてくるりとうつ伏せ。

襖に片手ついた長男さんがいた。

いつの間に…!

「ちょっと出てくるからな」

「…ん」

「帰ってきたら遊んでやる」

頭わしゃわしゃされる。

長男さんもお出かけ。…暇。