「…魁、安心しろ。解雇はしねぇ」
「…」
「でもな、お前がこのまま、ろくに食わずに死のうってなら、お前の兄貴に連絡して無理矢理にでも引きずって帰ってもらう」
「っ!?べ、別に死のうとしてる訳じゃ…」
「思ってなくてもな、お前の行動は死に向かってんだよ」
一瞬で、その場が凍りついたような気がした。
死に向かってる?俺、が…?
そんな自覚もなければ、そんなこと考えもしなかったのに。
「…食え、まずはそこからだ」
おやっさんの言葉に引き寄せられるように、机に並んだ大量の料理を見る。その瞬間、さっきまでは微塵も感じなかった食欲が沸いて、口に運ぶ。
黙々と料理に手をつける俺に、おやっさんはまた黙って飲み始める。
限界まで食べきると、久しぶりの満腹感に気持ちが悪くもなったが、“生きてる”と感じた。


