「仕置きはこれぐらいにして…。朱音、どうなんだ」

「ちょっと、赤くなった」

「今は?」

「きれい」

長男さんの真剣な顔におふざけはしない。

流石時期組長。その威厳は年々増すばかりだ。

弟くんにもたれたまんまの私の頭をくしゃって撫でてくれた。

「留榎が戻ったら診てもらえ」

「ん」

お父さんと長男さんと別れて自分の部屋に行く。弟くんの右隣の部屋。

制服を脱いで私服に着替える。ただのスウェットだけど。

カッターシャツを持って部屋を出る。洗面所で朝使ったタオルを回収して、お風呂場で昨日着てた服も回収して、通称洗濯室に行く。

うさぎのマークが貼ってある洗濯機に洗濯物を放り込んで、洗剤と柔軟剤を入れて、スタートを押す。

30分本読んでよ。