─ッバン!!
破裂音が、部屋を満たしていた警告音を切り裂き耳を突き抜ける。
タイミングをずらして聞こえてきたのは、驚きに満ちた悲鳴。
振り返ったそいつに、笑みを向ける。
「あ、朱…ッ!?なぜ…」
驚きと恐怖に満ちた顔には、血の汚れなど一切ない。先程、魁に頭を撃ち抜かれたはずなのに、その傷はきれいさっぱり消えていた。
どうやったのか、なんていうことはどうでもいい。
「朱っ答えろ!!なぜ、戻ってきたんだ!?」
「…おかしいと思ったから」
「おかしいだと!?」
「自爆装置のタイムリミット。なぜ、10分もの時間を華月に与えた?ここから逃げ切れる時間を与えた理由はなに。普通、道連れにするもんじゃない。なのに、あなたは、華月に、逃げる時間を与えた。その理由はなにか」
拳銃を研究者に向けたまま、ゆっくりと歩み寄る。
研究者は即座に逃げ出そうとしたが、つんのめってひっくり返る。
そんな研究者に歩み寄り、距離を詰めていく。


