朱色の悪魔


「俺は大和。よろしく、魁」

「馴れ馴れしく呼ぶな」

弟くんの言葉も完全にスルーしてる。

でも、弟くんはいつも何となく話せる子を何人か選んでるから、今回もその1人ってだけだよね。

よし。おかずは食べきった。ご飯いらない。

ポケットから薬ケースを出して、学校のマークが描かれた真ん中のふたを開ける。

今度はお水もちゃんと傍にある。一気に口の中に入れて、水を飲んだ。

うえ、やっぱマズイ。

不意に目の前に影。顔をあげればさっきのおバカさん。

「朱音ちゃんもよろしくね」

「…」

傍に置いといたルーズリーフにペンを走らせて、見せる。

『〇』

おバカさんは目を丸くして、笑った。
変な人。

紙を置いて、机に伏せる。