朱色の悪魔


「朱音、死にてぇのか」

「ッ…」

「どっかの道端でくたばりてぇのか!?」

っ…冗談とか、じゃなくて今死にそう…。

はは、長男さんの怒りに触れて絞殺?笑える…。

頭がボーッとしてくる。マジで、死ぬかな…。

─ッバン

「兄貴っもういいだろ!!!」

「っひぃ…っげほっげほっあ゛」

「朱音、大丈夫か」

っおとうと…くん?

無理矢理顔を上げると、弟くんは怒りを抑え、でもそれ以上に心配そうな顔をする。

頭に手が回る。きつく抱き締められたのを払い除けることもできずに弟くんにもたれ掛かった。

「…朱音、お前に監視をつける。俺の許可なく家を出るな」

長男さんが離れていく。

弟くんは私を抱き締めたまま、しばらくのままでいた。

荒い呼吸だけが廊下に響く。それが何とか収まった時、弟に抱き上げられた。

「…っ」

「しゃべるな」

喉痛い…。焼かれたみたいだ…。

弟くんに連れていかれた先はお風呂。脱衣場に入った瞬間、服を剥ぎ取られる。

嫌とか言う暇さえなかった。