翌日から早速動き出した。
午前中は家庭教師さんの授業受けて、お暇な午後は繁華街に繰り出した。
そこでやるのは、まぁいわゆるえんこーってやつ。で、そのお金で情報買うの繰り返し。
弟くんのせいでだーいぶ慣れちゃったのか、なんか楽しんでる振りは上手になった。
「シオンちゃん、またね」
「うん。またね」
今日も、そんな感じ。
華月と同業らしい人に手を降って見送る。初めに持ちかけてきた人。お互いのことは偽名呼びだけど、可愛がってくれてる。
まぁ、こんなことはもちろん内緒。壁乗り越えるの上手になったもんね。幸いにも長男さんにバレてないから楽勝なんだよね。
「シュリ、何してやがる」
後ろから聞こえてきた声に、楽しかった気分が急降下。
ちぇ、口うるさいのが来た。
「何って、遊んでる」
「シュリ」
「…クロさん、時間ないこと分かってんのに邪魔しないでくんない?」
お互いに背を向けたままだから少し聞き取りづらい。でも、クロさんが怒ってることは分かる。
だから、怒り返した。でも、そこは大人の余裕というか、クロさんがどうにかなることはなかった。


