朱色の悪魔


「理由もなしに、あんたの言うこと聞けって言うの?」

「…それが、お前のためだ」

「はぁ?」

「華月の末っ子と仲良くやってんだろ」

なーんでいきなり弟くん?てか、その言葉の意味は深く考えるべきの方?なんでしってんだよ。

「華月組のシュリ。お前の名は裏に知れ渡ってる」

「今更なに?」

と、言ってから気づく。

そう言えば、枦組の奴ら、私が赤色の悪魔だということを知っていた。

なぜ?シュリが赤色の悪魔だなんて情報が回るはずない。だって、それを知った奴らは全員、死ぬか華月が捕らえた。

華月のシュリが囮要員の殺し屋だってことは知れてるにせよ、だからって赤色の悪魔に繋がるはずがない。

なら、どうしてそんな情報が回った?

「シュリ、意味、分かってるだろうな」

「…研究者にバレた?」

「…」

無言は、肯定か…。

っは、だからなに?研究者に捕まらねぇように華月に守られてろって?

ふざけるな。むしろ、向こうからお出ましなら好都合だ。私を生み出したあいつを、あいつらを殺す。

やば。楽しくなってきた。

ちょっと暴れてやろうかな。そしたら、向こうも出てきてくれねぇかな。

唇をなめる。赤色の悪魔なんか作り出したあいつらを全員殺してやる。