朱色の悪魔


「よう。よく生きてたな」

「クロさんいい加減にその登場飽きない?」

背後から気配もなく現れてナイフ突きつけられた。

舌打ちと共に離れたナイフ。振り返ればクロさんがナイフを弄んでた。

「枦組、よく潰したな」

「まーね。我慢した甲斐あった」

クロさんはこえぇ女とかいってるけど無視だ。

「ねぇ、クロさん。華月に気付かれないでバイトするってどうすればいいと思う?」

「あ?お前バイトすんのか」

「高校中退したから暇で暇で…」

「…」

「あり?クロさん??」

なんでいきなりそんな怖い顔するかなぁ。私なんも怒らせるようなこと言ってないっしょ?

クロさんはしばらく悩んだあと、やっぱり怖い顔で私を睨む。

「シュリ、華月からあんま離れるな」

「は?」

「お前自身のためにも、華月の監視下からむやみに離れるんじゃねぇ」

「どういうこと」

なんでいきなりそんなこと…。クロさんは口をつぐむ。

こんなこと言っといて理由は教えないわけ?ふざけんな。

「クロさん、訳話せよ。どういうことだ」

「…シュリ、言うこと聞け」

「なに勘違いしてる。あんた、華月にとっ捕まりたいわけ?」

「シュリ!!」

不覚にもびっくりした。

…なんだよ。クロさんのアホ…。