魁side
「…寝たかな」
「留榎、謝っとけよ」
「分かってる」
留榎兄さんが鎮静剤射ってやっと落ち着いた朱音。
こぼれて流れていく涙を指で拭いとる。
「にしても、朱音弱ってるな…」
「…1週間も地下に監禁されて、平気でいたら逆に驚くよ」
それは、俺も思った。抱いてるときも下手すればフラッシュバックすると思ってたけどそんなことはなかった。
それどころか結構気持ちよかったのか寝顔もなんか笑ってたし…。
まさか留榎兄さんのあの一言で過呼吸になるとは思ってなかった。
それにしても、痩せたな…。2か月眠り姫だったのは分かってるけど、やっぱ軽い。
もうちょい太らせた方が絶対いいだろ。いろんな意味で。
寝かせてくるって適当に話つけて部屋に戻る。
ベッドに朱音寝かせて、放置してた夏休みの宿題に手をつける。
結局、朱音は退学が決まったし、俺も行くのめんどくせぇ。でも兄貴怖いからな…。
朱音は家庭学習が決まったし、わざわざ通う理由もよくわかんねぇ。
でもまぁ、好きなようにさせてもらってるし、これ以上わがまま言ってるのも癪だ。
とりあえず朱音が起きるまで宿題を片付けた。
魁side END


