朱色の悪魔


そして、ある日私は4年ぶりに研究施設を出ることになる。

華月組の仕事のために。

「シュリ、いいか。お前の仕事はお客様の接待だ。相手のいうことは必ずだ。いいな」

初めての仕事が、夜の相手だった。正確には相手の注意をそらすための単なる駒だ。

殺しても構わない、ターゲットの妙な性癖に私は格好の駒だったのだろう。

留榎兄さんに連れていかれたのは、ターゲットの待つ根城。留榎兄さんは単なる人身取引の仲介人として私を、売った。

「ッ!?いやぁ!?」

「活きがいいな。好きなだけ泣けばいい。誰も助けになんぞこんからな」

「っ!!いやぁぁああ!!」

抵抗は、した。意味はなかったけど。

でも、華月の駒としては十分に仕事は果たしたらしい。

そこからは度々外に連れ出されたときは、そういう時だった。