お嬢様なんて・・・


「俺の名前は中島雄(ゆう)」

「俺の名前は中島零(ぜろ)」


男の子達は順番に挨拶をした。

私は理解が出来なく、キョトンとしていると

雄と名乗った男の子が話し始めた。


「愛野なるさんに間違い無いですよね?」

「そうですけど・・・」

「あなたは、愛野ホールディングスの
社長令嬢なのです。」

「愛野ホールディングスって大企業のですか?」

「はい、そうです。」

「それで、あなた達は何しに?」

「お嬢様の執事です。」


その言葉にア然とした。

いつも、ひとりだった私がいきなり

執事だの社長令嬢だの言われてついて行けない。


「幼少期に亡くなられた社長つまり、
あなたのお父様、優流(すぐる)さまは
お嬢様の事をいつも気にかけており
社長夫人あなたのお母様希歌(ちか)さまは
家におることが少なかった為とても心配
されておりました。まだ、幼かった
お嬢様をずっとひとりにしていたのを
とても罪悪感があったそうでしかし、
あのような事故に遭われてしまったで・・・」


と雄は言葉を詰まらせた。

なるも、両親の事はあまり憶えてないため

貴重な話が聞けたのと、両親の事を思い出し

涙した。