何気ない出逢いから二人はあいた時間に
やりとりを繰り返した

学校の事
友達の事
部活の事
その日のくだらない話しまで

最初は特別ではなく

しばらく返信しない事もよくあった

沙也加はいつも明るくて
一緒に笑いあっていた

気づけば沙也加とのやりとりは
毎日になり

おはようからおやすみまで
暇さえあればスマホをチェックしていた

でもある日気づいたんだ

沙也加はいつも俺の話しに笑っているけど
あまり自分の事は話してない事に...

何気なく聞いてみた

「たまには沙也加の学校の話し聞きたいなっ」

帰ってきた返事は

「ん~特別なにもなかったよ!でも楽しかった」

なぜかそれが凄く嬉しかった

(沙也加が話さないのは学校がうまくいってないから)

なんて勝手に想像していたから

住んでる場所は凄く遠いのに
二人の距離が近くなった気がした