さくらの檻の中で。(仮)



同じ電車に乗ることは
たまに、あった。


こうして、
しゃべりながら…

近くにいるのは
はじめてなんじゃないかな…


あたしが中3のとき
別れてから、
あたしは明希の日常にいられなくなったから。



ちょっとだけ、緊張する。



「怪我、よくなった?」

「うん、おかげさまで…」



あたしのことなんて
どうでもいいはずなのに

こうして心配するフリをして
離れられなくする。


「テストとかだりぃ」

「…勉強しないくせに」


レベルの低い高校なんだし


「は?してるっての。
一応、俺、受験生」


「…え。進学するの?」


「おー」


てっきり就職だと思ってた。