さくらの檻の中で。(仮)



「悠真、体育祭戻っていいよ

こんなとこにいたら、
つまんないでしょ。」


「んーー…

本当はここにいたいけど…
なぎも大丈夫そうだし、
ひとりのほうが休めるよな、うん

じゃ、俺戻るわ」

「うん」


おだいじに、とだけ言って
保健室を出ていった。


笑って見送るこの顔は
作りもの。



ゆっくりと
布団の上で握りしめた手を開く。