「…誰が…」


運んできてくれたのだろう、

と思った時
あるものが目に入った。


「…う、そ…
なんで……


「なぎ?」


あたしはそのあるものを
咄嗟に手の中に隠した。


「悠真…?」


「大丈夫か?」


「うん……」



自分の血を見て、
倒れちゃったんだ。


よくわかんないけど、
血とか苦手で……