ギシ… ゆっくり隣に座ったのに やっぱり軋んだ音がしてしまう。 「なぎ、緊張してる?」 ゆっくりした動きをするから そう見えたのだろう。 「ちょっと、ね」 ちょっと照れたように 笑いかけると 「……ん」 優しく唇が触れ合う。 「…するの、怖い?」 悠真は、 言葉を選ぶように あたしの顔色を伺う。 …ほら、きた。 「…はじめて、だから そりゃあ、ね」 あたしは簡単に 嘘をつく。