さくらの檻の中で。(仮)



立ってるのも面倒で
腰を降ろそうとしたとき


名前を呼ばれたーーーーーー…気がした。








次にあたしが見たのは
体育館ではなく、……保健室。


「…あれ……?」

ちょうど保健室に連れてこられて
ベッドに降ろされるところらしく
誰かに抱えられている。


誰かにーーーー……

「あれ、起きた。」


「…?!!」


こ、滉の顔のどアップ!!!!!!

なんだこれ、なんだ、この状況!
マンガかよ、って!


「凪沙、審判だからって油断しすぎ。
ボール飛んでくるの気づかなかった?」

「…気づかなかったから、ここにいるのでは……」

女の子がうったか弱いボールにやられたのか、あたしと思ったけど


「悪いね。俺がトチ狂ったアタック打ったら凪沙に直撃したんだわ」

どうやら違うらしい。

犯人はこいつか。


ベッドに降ろされたときに
微かに頭痛がした。

「たんこぶ、出来た?」

そう言って伸ばされた手を

「え。」

振り払ってしまった。

「えーと…凪沙さん、怒ってます?」


「…」

怒ってる。

怒ってる、けど。