さくらの檻の中で。(仮)



「あたし…付き合ってない……」

顔から血が引くのが
自分でもわかる。


「うん、聞いてないもん。そうだよね。」


彩音には彼氏が出来たら
報告するように前々から言われてたから
彩音的にはこういうことになるんだけど…


「でも、その子たち
確かあの子は弓道部の子だって
言ってたから、…なぎのことでしょ?」

「……………………はい。」


「でも、付き合ってない、と」


「……………………はい。」


そう、
問題はそこなんですよ、彩音さん。


「…はぁ、大方予想はついた。

まー、なぎの予感通り
あたしにまであっという間に
話が広がったというわけで。」


「……最悪………」


はやい。
早すぎる。


これが文化祭マジックか…………