さくらの檻の中で。(仮)



滉の最寄駅は
あたしの最寄駅より3駅遠いらしく、
あたしは先に電車を降りた。



滉となら
文化祭実行委員も
悪くないかもって、
そんな考えがあたしの頭の中を
巡っていた。



「ずいぶん嬉しそうじゃん。」



改札を出たとき、
背後からあの人の声がした。



「あ、明希……?!」


「最近よく会うな。
さっきの、新しいカレシ?」

滉が??!

まさか!

「違うよ!最近
転校してきて、隣の席。」


「ふーん。
元カレとのことで
落ち込んでると思ったけど」


「あんな人のために
落ち込んだり、しない。
時間が無駄。」


「おーおー、きっぱりしてんじゃん。
俺には未練タラタラなのにな?」


「なっ!?
明希に未練なんて「あっただろ?」


……自意識過剰だよ。」