「なんや。ほな、大丈夫やわ。俺の父親は、俺以上に女に不自由してへんし、ロリコンじゃないし、腹立つぐらい紳士的やし。」
義人氏は吐き捨てるようにそう言った。
……もしかして、義人氏、お父さんのこと……嫌い?なのかな?
こんな義人氏、珍しい。
というか、はじめて見た気がする。
どんなヒトだろう。
ムクムクと興味がわいてきた。
義人氏がちょっと笑った。
「逢うてみる?独裁者に。」
独裁者!
チャップリンの白黒映画を思い出して、私は何だかドキドキしてきた。
何故かわからないけれど、うなずいていた。
「……了解。でも、惚れたらあかんで。」
義人氏は冗談めかしてそう言ったし、内容も私には冗談にもならない馬鹿馬鹿しいものだった。
なのに、なぜ、このヒトはこんなにも本気で、こんなにも傷ついた瞳をしているのだろう。
何を怖がっているのだろう。
義人氏、マザコンなのかな。
まさか、好きなヒトをお父さんに取られた、な~んてこと……ないよね?
やばい。
気がついたら、私、義人氏父にものすごく興味を抱いているかもしれない。
「いつから、ですか?」
あ、言葉が足りなかった。
でも義人氏は補足しなくてもわかってくれた……こういうところ、ほんと、楽ちんだわ、このヒト。
「うん。施設の先生に相談してみたら、一応規定があるらしいわ。施設での面談。それから、施設の先生の家庭訪問。さらに希和子ちゃんがうちに来て、最終判断。1ヶ月ほどで引っ越す子もいれば、半年ぐらいかけて何度も逢って決める子もいるみたいやわ。希和子ちゃんは、どうしたい?」
義人氏は、一応私の気持ちを尊重する姿勢を見せた。
……てか、もう既に施設の先生に言ったのか!
仕事早すぎるだろう。
私はちょっと考えて言った。
「2学期は慰問とかバザーとか体育祭とかクリスマス会とか、行事が多いねん。……施設の行事は好きじゃないけど、学校の行事は出たい。」
私の読書感想文は、毎年、全国コンクールの出品作品に選ばれる。
入賞すると、学校の先生達がすごく喜んでくれる。
……施設では持て余されている私の読書好きを、学校では推奨してくれることが、まるで私の存在を認めてもらっているような気がしていた。
「よし。じゃあ、最短コースでうちに来て、2学期中、もしくは小学校卒業するまでは今の学校に通ったらいいわ。俺が送迎するから!」
義人氏はそう決めると、私の顔を覗き込んだ。
そして、満足そうにうなずいた。
「びっくりしてるけど、嫌がってへんな!はい、決定!ほな、そのつもりでいてて。」
……義人氏の言う通りかもしれない。
義人氏は吐き捨てるようにそう言った。
……もしかして、義人氏、お父さんのこと……嫌い?なのかな?
こんな義人氏、珍しい。
というか、はじめて見た気がする。
どんなヒトだろう。
ムクムクと興味がわいてきた。
義人氏がちょっと笑った。
「逢うてみる?独裁者に。」
独裁者!
チャップリンの白黒映画を思い出して、私は何だかドキドキしてきた。
何故かわからないけれど、うなずいていた。
「……了解。でも、惚れたらあかんで。」
義人氏は冗談めかしてそう言ったし、内容も私には冗談にもならない馬鹿馬鹿しいものだった。
なのに、なぜ、このヒトはこんなにも本気で、こんなにも傷ついた瞳をしているのだろう。
何を怖がっているのだろう。
義人氏、マザコンなのかな。
まさか、好きなヒトをお父さんに取られた、な~んてこと……ないよね?
やばい。
気がついたら、私、義人氏父にものすごく興味を抱いているかもしれない。
「いつから、ですか?」
あ、言葉が足りなかった。
でも義人氏は補足しなくてもわかってくれた……こういうところ、ほんと、楽ちんだわ、このヒト。
「うん。施設の先生に相談してみたら、一応規定があるらしいわ。施設での面談。それから、施設の先生の家庭訪問。さらに希和子ちゃんがうちに来て、最終判断。1ヶ月ほどで引っ越す子もいれば、半年ぐらいかけて何度も逢って決める子もいるみたいやわ。希和子ちゃんは、どうしたい?」
義人氏は、一応私の気持ちを尊重する姿勢を見せた。
……てか、もう既に施設の先生に言ったのか!
仕事早すぎるだろう。
私はちょっと考えて言った。
「2学期は慰問とかバザーとか体育祭とかクリスマス会とか、行事が多いねん。……施設の行事は好きじゃないけど、学校の行事は出たい。」
私の読書感想文は、毎年、全国コンクールの出品作品に選ばれる。
入賞すると、学校の先生達がすごく喜んでくれる。
……施設では持て余されている私の読書好きを、学校では推奨してくれることが、まるで私の存在を認めてもらっているような気がしていた。
「よし。じゃあ、最短コースでうちに来て、2学期中、もしくは小学校卒業するまでは今の学校に通ったらいいわ。俺が送迎するから!」
義人氏はそう決めると、私の顔を覗き込んだ。
そして、満足そうにうなずいた。
「びっくりしてるけど、嫌がってへんな!はい、決定!ほな、そのつもりでいてて。」
……義人氏の言う通りかもしれない。



