この日は文化祭まで2週間をきったということで、
クラスでは出し物の準備などにあてる時間が設けられていた。

喫茶店をするということに決まったわけだが、内容が決まっていなかった。

その話し合いが今行われている。

客に出すものはとりあえず決まった。

「何か提案ある人いませんか?」

いつものようにクラス委員が前に出て話を進めていた。

すると、

「仮装喫茶なんてどうですか?」

という意見が飛び出した。

クラスはその提案に盛り上がる。

そんなクラスの盛り上がりについていけない昇はぼーっと外を眺めていた。

どうやら「仮装喫茶」で話はまとまりそうだ。

だが、自分には関係ない。

そう思っていたのだが、喫茶店は完全シフト制で運営するらしい。

当然、昇にも役があった。


まじかよ…


ため息を落とすが、結果に変わりはない。