それからしばらくの間、昇とは話さなかった。


1週間くらい経った頃、教室に河合がやってきた。

「笹木、ちょっと来い」

昇は河合に呼ばれて教室をあとにした。

気になった友香は2人のあとを着いていく。

指導室に入っていったので、
友香は扉のすぐそばで昇が出てくるのを待った。

少ししてから昇が出てきた。

友香は駆け寄る。

「昇っ、どうしたの!?」

すると昇が答えた。

「…おまえが言ったの?」

「何を?」

昇が答えないので、友香は昇の手をとり強引にひっぱった。

「ちょ、何?」

「いいから!」



向かう先は屋上だ。