そんな友香の姿に昇は気付いていた。 見られた― そんなことを思ったが、友香なら誰かに告げ口することはないだろうとまた仕事に意識を集中した。 1週間程度の短期の仕事で、時給もいい。 だが、そういう仕事は決して楽なものではない。 体力がないわけではないのだが、昇は体がもう痛くなってきていた。 ようやく1日目が終わる頃には全身筋肉痛だ。 バイトだから雑用の仕事であるのだが、そんなに甘くはないなと昇は思った。