荒谷の話が終わったあと、友香は急いで荷物をまとめて席を立った。
昇のほうに目を向けると、まだ座ったままで、動きだす気配はない。
屋上には、先に行っておきたかったから、脇目もふらずに急いで屋上まで駆け上がった。
いつもの場所である昇降口の上によじのぼり、あとから来てくれるであろう昇を待つ。
少しだけきれた息を整えて、階段の音に耳をすませた。
しばらくしてから、階段から足音が聞こえてきて、
友香は心臓がどくりと動くのを感じた。
だが、顔を見るまでは昇かどうかまだ分からないので、扉に目を向ける。
ギィッ、と音が鳴って、そこに現われたのは紛れもなく昇で、友香は息を飲んだ。
「昇?」
そう呼び掛けると、昇はこちらを向き、目が合った。
「来てくれて、ありがと」
友香が言うと、昇は心配そうな表情を浮かべていた。
昇のほうに目を向けると、まだ座ったままで、動きだす気配はない。
屋上には、先に行っておきたかったから、脇目もふらずに急いで屋上まで駆け上がった。
いつもの場所である昇降口の上によじのぼり、あとから来てくれるであろう昇を待つ。
少しだけきれた息を整えて、階段の音に耳をすませた。
しばらくしてから、階段から足音が聞こえてきて、
友香は心臓がどくりと動くのを感じた。
だが、顔を見るまでは昇かどうかまだ分からないので、扉に目を向ける。
ギィッ、と音が鳴って、そこに現われたのは紛れもなく昇で、友香は息を飲んだ。
「昇?」
そう呼び掛けると、昇はこちらを向き、目が合った。
「来てくれて、ありがと」
友香が言うと、昇は心配そうな表情を浮かべていた。


