このとき、昇は思った。 父さんは、 夢のために死んだんだ…―― いずれ人は死ぬ。 生きているときにどんなに善い行いをしていても、 それは変わらない事実。 だったら、 生きてることはなんて滑稽なことだろう。 夢みることさえも、馬鹿馬鹿しい。 何のためにここにいる?