wish

気が付いたときにはお昼を過ぎていて、よく寝た、と体を伸ばす。

体の節々から小さな音がもれた。

まだ寝呆けた頭で現状を把握し、カバンに入れてある携帯電話を取り出す。

メールを何通か受信していたようで、それを開こうとすると同時に、
またメールを受信し、バイブが鳴った。

驚いて携帯電話を落としそうになってしまったが、なんとか落とさずにメールを開くことができた。

メールの送信者は恵利子で、

『今日はどうしたの？』

という内容のものだった。

寝ているあいだに受信したものも恵利子からで、同じようなメールだった。

すべてに目を通して、友香は目元に影を落とす。


恵利子、心配してくれてたんだ…

ごめんね。

ありがとう。


心の中でそうつぶやいて携帯電話を閉じて、机の上に置いた。