コンビニをあとにして、どこに行こうかとあたりを見回す。

行くあては思い浮かばなくて、所在なさげに自分の足元に視線を落とした。


すると耳に届く女の子達の声。

その声は、どんなにざわついた場所にいても聞こえるのではないかと思うくらいに鮮明だ。

制服を着た女の子達が楽しそうに話しながら歩いてきたのだ。


同じ。

私と同じなのに、なんであんなふうに笑ってるのかな。


私が違うの?


着替えを持ってきていてよかった、と友香は歩きだした。

今は制服が鬱陶しい。

母は、“学校”に似ているのかもしれない。