「さすが瑞穂〜!期待してる!」


高校を卒業した私は、特にやりたいこともなく
大学に行く頭もお金もなかったため就職をした


瑞穂とは中学と高校は違ったけれど
中学の時に入っていた部活が同じで
試合があるたび顔を合わせていた

その頃は見かけたら挨拶をしたり
友達も混ぜて少し話をする程度の仲だったが
会社見学に行った頃から仲良くなった

今では親友と呼べるほど親しい


「仕事終わったら一回帰って準備する?」

「帰ってたら時間に間に合わないよ〜
ていうか、瑞穂が一番家遠いじゃん」

「確かに…、絶対間に合わないわ」