いきなり質問攻めにあい、敬語になってしまった。


「はぁー。あ~やは1人で頑張りすぎだよ。ほら、荷物のっけて。」



「ありがと。やっぱり圭人は優しいね。」


荷物を自転車にのっけてくれた圭人と一緒に歩いて帰る。


「一緒に帰るなんて、何年ぶりだろうねー。」



「久しぶりだね…。ごめんね、あ~や。一緒にいられなくて。ずっと会えなくてごめん。でも…」



話していた圭人が止まって、こっちを見た。


すると、圭人の手がすっとあたしのほっぺに伸びてきた。


「えっ?な…に?」



「あ~や泣いてる。本当ごめんね。ずっと我慢してたんでしょ?笑顔でいるって約束したから。無理させちゃったね。」