美優は結局 演劇部に入ることにしたらしい


「でね!?坂本先輩かっこいいの!!」

「んー、美優 私保健室行ってくる」

「わかったー」


平凡とはいっても、勉強はできる方だから

授業は放棄 

大好きなお布団がある保健室へと向かう


「失礼しまーす」

「あ、雪乃ちゃん」
「ふじもっちゃん、寝かして~」
「はいはい、笑」


保健室の藤本美香(フジモト ミカ)先生は美人で優しい
しかも、飲み物とかお菓子とかくれる楽園に
今日は先客が2人いた


「あれ...隣のクラスの...土屋さん?」
「あら、知ってるの?」

「んーと、なんとなく」

不登校かと思ったら、保健室登校なのか・・・大変だな

「私、天宮雪乃!よろしくね?」
「・・・・土屋あゆみ(ツチヤ アユミ)」


可愛い、天使みたい仲良くなりたいな なんて思ってたら

「俺 仲間はずれかよ~」


突然 話しかけられた


上履きの色が緑だからふたつ先輩・・・

「えっと・・・」

「演劇見学来てた子だよね?」
「あ、はあ」

「俺は宮野祐弥(ミヤノ ユウヤ) よろしく」

「よろしく・・・です?」


よくわからないやつだなあ、なんて 思ったのと同時に

あぁ、この人は何かあるななんて少し思ったのは内緒の話