自動ドアのあく音と シンとしたロビー

ホテル白雪が私の家



ごくごく平凡な高校生 天宮雪乃(アマミヤ ユキノ) それが私


両親の間違えで生まれた出来損ない


って小さいころから言われて育ってきた





「ただいま」


呟いた声は 冷たい空気にかき消されて 消えた






何もない日常が過ぎて、ただ決められた人生を生きる


そう、思ってた





今まで ... 彼に出会うまでは