すぐに消防と警察が駆けつけ、炎は消し止められる。

パトカーに乗っていた警察官と少年達は死亡。

車列にいた車の運転手達も、軽い火傷を負った。

何故、突然パトカーは爆発したのか。

事件と事故の両方から捜査は進められたが。

「倉本さん」

白い手袋を着けた巽が、鑑識から証拠品を預かって倉本のもとへ駆け寄ってくる。

「これ…」

「時限装置か?」

倉本は証拠品を手にする。

それは爆弾の部品の一部と思われるものだった。

手製の時限爆弾。

それによって、パトカーは何者かによって爆破されたとみられる。

しかも手製という事は、これを仕掛けた者は相当爆弾に精通しているらしい。