「瀬尾!」

倉本がボロボロの体に鞭打ち、立ち上がる!

「環!」

巽もまた、折れた右腕を庇いもせずに環のいる小屋へと走り出す!

小屋へと突入する巽。

瀬尾へと飛び掛かる倉本。

しかし、倉本の方は間に合わなかった。

瀬尾から起爆スイッチを奪い取る事は出来ず、瀬尾はスイッチを押す。

その瞬間!

「!!!!!!!!!!」

目の前のコンクリートブロック作りの小屋が、大爆発を起こした!

瀬尾が周囲に仕掛けていたプラスチック爆薬が、一斉に火を噴いたのだ。